皆さんは衝撃を受けた小説はありますか。
私は高校生の時に読んだ作品に大きな衝撃を受け、それと同時に「これだけの作品を書けるのか」と嫉妬さえも覚えた作品が二つあります。
当時マスメディアでもかなり取り上げられていましたの覚えている方も多いでしょうが、2001年に芥川賞を受賞した綿矢りささんの「蹴りたい背中」と、金原ひとみさんの「蛇にピアス」です。
私は当時高校2年生・・・だったかな・・・で、まだ10冊程度しか小説を読んだこともなく、愛読書は大槻ケンヂさんの「グミ・チョコレート・パイン」の「グミ編、チョコレート編」で、これを毎日のように持ち歩き、よく部室で読みふけっていました。←その後部室への立ち入りは禁止されましたが・・・
そんな小説の事をほとんど知らないような私が友人から借りた作品が、「蹴りたい背中」と「蛇にピアス」で、この2冊を読み切った瞬間に、私は地元唯一の書店に走り、すぐに購入しました。(買いに行ったついでに大槻ケンヂさんの「グミ・チョコレート・パイン」のパイン編も探しましたがまだ発売しておらず・・・)
こんな作品があったのかと驚き、一刻も早く自分の物にしたいとの思いでした。小説を読んでこれほど衝撃を受けたことはなかった気がします。それほどこの二つの作品は当時の私にとって凄いものでした。私の中で『プラハの春』が巻き起こったような感覚。雷鳴に打たれたような気持でした。
この二人がそれぞれの作品を仕上げた年齢は、17歳や18歳で、当時の私より1,2歳上なだけでしたので、ショックでした・・・
綿矢りささん作の『蹴りたい背中』の冒頭の書き出し
さびしさは鳴る。耳が痛くなるほどの~ と続くのですが、
さびしさは鳴る ですよ(-_-;) 冒頭にこの一言を持ってくる才能ですよ。この一言でつまらない小説一冊分の価値があるのではないかと思っていました。そしてこの後に続く、クラスに馴染めない女子と、クラスから外れてしまっている男子生徒の、甘酸っぱい?青春小説となっていまして、完成度も高く、私は心を打たれました。
そしてこの作品に続けて読みましたのが、金原ひとみさんの『蛇にピアス』ですが、こちらも凄い作品でした。こちらも恋愛作品なのでしょうが、もうとにかく「性」描写が激しすぎます。「そんなことまで書かなくていい」ってほど生々しい性描写。もうね性の焚き火で「性描写」を蒸し上げたような脂ぎった生々しい「性」。しかし、その性描写は「性」に留まらず、主人公の女性の心理を表すために使われているかのような技巧の上手さ。そして思い切りのいい展開と、読者の予想を裏切る展開に、衝撃を受けました。
この二つの作品のおかげで、私の受験勉強の手は完全に止まってしまいました。面白くて何度も何度も読み返した記憶があります。でもどれだけこの二つの作品に衝撃を受けたとはいえ、大槻ケンヂさんの『グミ・チョコレート・パイン』は当時の私の愛読書のままでした。
・・・ただ私が初めて書き始めていた、「カタツムリのあくび」という勉強もスポーツも駄目な落ちこぼれ高校生が主人公の小説は破り捨てました⊂⌒~⊃。Д。)⊃ この二つの作品を読んだ後では完全にゴミでしたから。友達に読ませないでよかった・・・
レビさん、他に記事のストックが無かったもので、私もオススメ小説の記事になってしまいました。似た傾向の記事になってしまい申し訳ない。
シバジョーのつぶやき
春も間近なのに、無性にグラタンが食べたい今日この頃。チーズが焦げるくらい火を通したグラタンをお腹いっぱいに食べたいんですよ。なんでしょう、身体が太りたがってるのかな? そして食後にはパフェを・・・ 完全に太りますね。そもそもグラタンにパフェは合わないですよね。じゃあグラタンの食後にうってつけなデザートってなんだろう。
ケーキも合わないだろうし、お団子など和菓子系も駄目ですよね・・・ バニラアイスあたりかなぁ。
バニラアイスといえば、お醤油をかけるととても美味しいみたいですね。まるでみたらし団子のような味になるのだとか。そしてバニラアイスにかける専用の醤油まであって、それを使えばもう抜群に美味しいらしいですよ。でもそれをハーゲンダッツのバニラにはかけたくないなぁ。
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