読んだ人間を染め上げるほどの文章を書くことは可能なのか、そもそもそんな作品など存在するのだろうか。私は今まで多くの作品を読んできましたが、作品に魅せられることはあっても、その作品の色に染め上げられるような経験はしたことは、正直なところ一度もありません。そんな私が、読んだ人を染め上げる作品を書きたいなんて言うのはおこがましい事だと思いますが、それでもそれが目標というか、未だに潰えぬ夢でもあります。
雲をつかむような言い方になりますが、そういった事を成し遂げるためには文章に形を求めては駄目な気がするんですよ。夏の青空に浮かぶ雲のように捉えきることの出来ない、空っぽの空から投げかけられたイタズラのような形のない文章。くすぐったさの残る背中に竹林の奥で聞こえる澄み切った風の音を灯すような・・・
そんな、力の入っていない文章でこそ、人を染めることが出来る気がします。
読者の心を藍染するかのように満たし、奪うことなく奪う。そんなことが出来ればなと、日々考えています。
藍染って美しいですよね。あのように美しく人の心に染み入るような作品。「いい作品を書いてやろう」と、肩肘張ってパソコンに向かうようではまだまだなんでしょうけどね。
【藍染とは】
藍染は名前の通り藍色の染色を行うことが出来、色が褪せにくいという特徴を持ちます。日本では江戸時代に多くの藍染が行われました。藍染のための塗料はタデ藍を発酵させて作ります。しかしタデ藍を用いての藍染は現代主流になっているものでして、それ以外の方法での藍染も存在しています。
発酵させた藍を溶液にして、そこに布などを浸し、その後空気にさらすと、酸化して藍色に発色します。そしてこの液に繰り返し浸すことにより、より濃い色にすることも出来ます。
白い布や糸を塗料に浸け、空気に触れさせることでだんだん青くなります。
そして何度も染料に浸けることで次第にその青色が濃くなり、それを最後に水にさらすことにより、藍より青い美が布に宿ります。
そんな美しい色で人の心を染め上げるような作品を、いつか書きたいと願う私でした。
シバジョーのつぶやき
琵琶湖の水、を成人男性一人で全て飲みきるまでにどれだけの時間が掛かるかを計算した人がいるみたいです。成人男性が一日に飲む水分量は1・2ℓとされているようで、その人が貯水量275億立方平方メートルの琵琶湖の水を飲み干すまでにどれだけ時間が掛かるか。
よくこんなこと計算してみようなんて思い立ったと感心してしまいました。一人で琵琶湖の水を飲み干すなんて発想が凄いです。
ごめんなさい、私の話なんてどうでもいいから結果をですよね?
結果はなんと、627億8538万8127年もかかってしまうそうです。日数に直すと22兆9166億6666万6666日だそう。途方もない数字ですよね。
飲みきるまで生きてられるか不安になります。
0 件のコメント:
コメントを投稿