http://www.2ko2kora2ko6256.com シバジョーのブログ: 『何故?』をどう生かすか

2018年2月22日木曜日

『何故?』をどう生かすか



 整理整頓された綺麗な白く広い部屋に、大きなテーブルが一つ。
そのテーブルの上には飲みかけの珈琲が入ったマグカップが二つと、ホコリがかかったチョコの空き箱。引き出し型の空き箱の中には青いビー玉が。




 気にする必要もないようなもの事や状況に対して、何故?と、疑問を持たせ、痒いところに手が届かないような気持ちで、読者に作品を読ませていくのが作家の仕事です。

そして作家は一流のマジシャンのように、読者にインパクトを与え効果的に種明かしをしていくのです。
・何故広い部屋に大きなテーブルが一つだけなのか。
・整理された綺麗な部屋のテーブルの上に何故、マグカップとチョコの箱が置かれているのか。
・コーヒーが飲みかけの理由は
・チョコの箱には何故ホコリがかかっているのか
・箱の中には何故青いビー玉が入っているのか
・そもそも部屋の主は一体誰か?
・どんな人物か?

最初に書いた文章は適当なものですが、それでもこれだけの『何故?』がありますね。一見大したことのない『何故?』に思われるかもしれませんが、これくらいの薄い要素でも小説にどう表し動かすかによっては、時に大きなインパクトを読者に感じさせることが出来るのです。

 どこからどのように解き明かしていくか、タイミングなど多くの策略を準備し作品に臨めば、よりすぐれた作品を書けるようになるでしょう。

ちなみに、作品の流れによっては『何故?』の内容を変えるのもありです。飲みかけの珈琲ではなくてココアやカフェオレでもいいですし、なんならワイングラスに溢れんばかりに入っているトマトジュースだっていいですし、チョコの箱の中身がマシュマロでも指輪でもゴムボールでもいい。そして大きなテーブル自体をなくして、「広く綺麗な部屋に使い古されたブランケットが1枚・・・」なんてものでもいいのです。要は作者に手の届かない痒みを与えてやればいいのです。作品を読み進めなければとれない痒みを。
 
 もちろんいくら痒くても、作品自体に面白みがなければ途中で本を置かれることだってあります。しかしどんなに面白い作品でも、「最後はこうなるだろうな」「こういう展開で終わりでしょ」と、思われてしまうようでは本当の意味でも面白みを読者に与えることは出来ないのです。ゴールが見えている平たんな道を主人公がただ歩いて行くような話では難しいでしょう。

小さなものにも意味を持たせることで、読者の予想しえない展開に作品を動かす大きな力になることもあります。


 シバジョーのつぶやき
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