用がない時でも、私はたまに文房具屋に立ち寄りたくなります。
実際にそれを感じ取れるという訳ではありませんが、「文房具の香り」に引き寄せられてしまうのです。無表情で無機質なのに、どこか親しみのある文房具が私は大好きです。
とういう事で本日は文房具がテーマです。
【文房具の雑学】
①
鉛筆と色鉛筆の違い
普通の黒い鉛筆で書いた物は簡単に消せるのに、どうして色鉛筆で書いた物は消せないのかご存すか? 普通の黒鉛筆は黒鉛と粘度を混ぜ合わせて、1200℃程度の炉で焼き固めて作ります。しかし色鉛筆は、色の元になる顔料にロウ、合成樹脂、合成のりなどを混ぜて、約50℃の乾燥機で乾かし作ります。そのため、黒鉛筆とは成分はもとより作り方も違うため、紙に色を乗せた時の効果も違ってきます。
普通の黒鉛筆は、紙に書いても薄く貼りつくだけですので消しゴムでも消せます。しかし色鉛筆は紙にべっとりと貼りついてしまうため、消しゴムで消すことは出来ないのです。
②
ボールペン
同じ太さのボールペンを使っても、微妙に太さが異なっていたという経験はございませんか。私は何度かこれを経験し悔しい思いをしたのですが、これにもちゃんと理由があるのです。
実はこれは、なかのインキの違いによっておこる現象なのです。ボールペンは大きく分けて、油性とゲルインキの2種類が販売されています。油性のものは昔からありましたが、ゲルインキは割と新しく、カラフルなインクはほとんどがこのゲルインキです。
そしてゲルインキは、紙に乗った時に水のようになるインキですので、浸透し少し太くなってしまうのです。
③
ものさしと定規の違い
ものさしは長さを図るための道具でありまして、素材は温度や湿度に強い竹、またはステンレス製が主流です。
一方の定規は線を引くための道具で、線の長さが分かる様に目盛りが付いています。定規と言う漢字は元々は「定木」でして、物の形を定める木という意味です。
④
消しゴムは消しゴムではない
なんか哲学のような言い回しになってしまいましたが、実は消しゴムと言うものは現在では、ほとんど使われていないのです。今はプラスティック制のもので、ゴムではないため、正式には「プラスティック字消し」というようです。
ですが、こういった事を知ったからといえ、自慢げに話すのはやめておいた方がいいでしょう。
小話 『知ったか小僧』
カフェに来ているAとB.。久しぶりの再会に二人の会話が弾んでいたところで、突然Aが自分のカバンを探り始めた。
数秒のカバン内探索の後、Aが取り出したのは真新しい消しゴムだった。
A「これ何か知ってる?」
Aの突然の意味不明な質問に、戸惑いながらもBは答える。
B「何って、消しゴムだろ」
Bの言葉を聞き、Aの顔には厭らしい笑みがさざ波のように広がり、粘着性のある高い笑い声を出した。
A「消しゴム? これゴムなの? どこにゴムがあるの、ねぇ? ゴムなんかどこにもないでしょ」
B「だって…」
A「言い訳はけっこうです。自分の無知を恥じなさい。これはプラスティック字消しというの。わかる?今時消しゴムなんて使わないの。これはプラスティックなの。プラスティック。これくらい知っといてほしかったなぁ、俺の友達ならさ。あ、ちなみに、このプラスティック字消しを開発したのは、日本のシードゴム工業ってとこで、1967年にトンボ鉛筆が高級鉛筆として発売した『MONO』にオマケとしてつけられたのが最初なの。わかった? 消しゴムじゃなくて、プラスティック字消し!」
こんな風に話をしてしまったら、確実に友人を失うことになりますので、ご注意を。
⑤
シャープペンシルの呼び名
日本ではシャープペンシルと呼びますが、実はこれは日本だけの呼び名なのです。シャープペンシルは英語では「メカニカル・ペンシル」と呼ぶそうです。
シバジョーのつぶやき
明日北海道の日本海側では、100cmの雪が降るそうです。札幌に越してきてからほとんど雪かきをしていないので、私なら倒れ込んでしまうかもしれません。ですが実際に100㎝降ったとしても、北海道人にとっては大したことないと言えば大したことないのです。そういった状況が続く地域の人たちにとっては、ある意味いつもの事ですからね。私も地元にいたころは山のような雪と日々格闘しておりましたから。
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