本日は文学賞を取るためにはどうすればいいか、その説明をしていきます。一口に文学賞と言っても、作品を公募している賞はたくさんあり、それぞれの賞によって受賞するための作品傾向はまるで違います。当たり前の事ですが、どんなに優れた作品を書き上げようと、その作品が応募作品のジャンルと違えば受賞できることなどありません。
そして今日は各文学賞において、好まれる作品傾向について説明していきます。どの文学賞に送るかを決めて作品を仕上げていくことで、何も考えずに書いていくよりは断然受賞確率は上がります。ですので、それぞれの文学賞で好まれる作品のジャンルを知っておくことが大事になってきます。ただ、はみ出し者のような人生を送ってきた私にとっては、どれか一つの文学賞に向けて書くという行為は、その文学賞にしっぽを振っていることのように思えてあまり好きではありませんが、受賞するためなら四の五の言ってられないですからね。藁をもつかむ思いで勝負に挑むことも必要になってきます。
まずは文学賞の説明をしておきます。
・文学賞とは一体何か
文学賞とは、優れた作品やそれを執筆した作家に対して与えられる賞の事です。文学賞は数多くありますが、どの文学賞であっても厳しい判断基準が設けられており、選考委員が審査に加わる最終審査まで残る作品は、送られて来た作品数の100分の1、200分の1とまで言われていて、尚且つそこからプロの審査員によって選び抜かれた作品が文学賞を受賞することが出来るのです。
・公募されている作品のジャンル
①
純文学
②
大衆文学
③
ライト文芸
④
ライトノベル
詳しく見ていけばもう少し細分化も出来るのですが、大体はこの4つの傾向と考えておいて間違いはないでしょう。
・それぞれのジャンルの特徴
①
純文学
一般的な大衆小説に対して、娯楽性よりも芸術性に重きを置いた小説を総称して純文学と呼びます。
ストーリーの面白さよりは、登場人物の心の動きや微妙な感情表現、そして文体の工夫がなされていて、硬い文章で作品が構成されていることが多いです。またハッキリとしない抽象的な主題を扱っていることも多いです。
②
純文学に対して、芸術性よりも娯楽性に重きを置いた小説を総称して、大衆小説と呼びます。
エンタメ作品とも呼ばれ、優れた芸術性よりも読者の心を動かすことが前提であると言えます。ストーリーが面白いことは当然として、読者に対して分かりやすく伝えていくことも必要なジャンルです。純文学は読者に想像させる余地を残しているのに対し、結末をハッキリと示してしまう作品が多いです。(どうでもいい話かもしれませんが私が最も得意とするジャンルがこれです)
③
ライト文芸
これは最近生まれた新しジャンルであり、ライトノベルと大衆文学の中間に位置するものと考えたらいいでしょう。キャラクターの魅力性や個性が重要視されるジャンルです。
④
ライトノベル
文章が口語的・現代的なことが特徴です。主に若い男性読者を対象にしており、突飛な想像から生み出されたファンタジー作品が多いです
大まかなジャンルについて一通り説明を終えましたので、ここからはそれぞれのジャンルの作品を望んでいるとされるレーベルを紹介していきます。
・主に純文学作品を望むレーベル
「岩波文庫」「河出文庫」「新潮文庫」「ちくま文庫」「中公文庫」「文集文庫」
・主に大衆文学作品を望むレーベル
「角川文庫」「講談社文庫」「集英社文庫」「新潮文庫」
・主にライト文芸を望むレーベル
「集英社オレンジ文庫」「新潮文庫nex」「メディアワークス文庫」
・主にライトノベルを望むレーベル
「角川スニーカー文庫」「コバルト文庫」「電撃文庫」「ヒーロー文庫」「ビーンズ文庫」「ファンタジア文庫」
このようにレーベルごとに大体望まれる作品の傾向は決まっているので、どれか一つのレーベルに絞り、そのレーベルで文学賞の競争に勝ち残るための、小説作成技術を磨いていくこと。下読みや審査員と自分の作品の相性もありますから、これだけを判断基準にすることは頼りなくもあります。しかし受賞するための一番の近道はこれでしょう。どこに作品を送るにしても、結局は自分の腕を磨く努力をしなければどうにもならないということです。
シバジョーのつぶやき
家にフランスパンが1斤残っているですが、何か画期的な食べ方はないでしょうか。薄く斜め切りにしてとろけるチーズとベーコンを乗せ、塩胡椒をしてフレッシュバジルをトッピングし、オーブンで焼いてたべたり、クロックムッシュ風に卵と牛乳でふんわりさせて食べてみたりしましたが、どれもフランスパンを用いた古典的な調理に思え、珍しくフランスパンがあるのだから画期的な料理を作ってみたいのですが、良い案が浮かばない。
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