昨夜アップした作品・仮面に吹く風を読んだ方からたくさんのメッセージをいただき、大変ありがたい気持ちでいます。私などの作品で喜んでいただけると本当に飛び上がりたいほど嬉しくなります。
美術品から構想を練った作品が続いていたので、次回アップする読み物はもう少し肩の力を抜いて書ける軽い話にしてもいいかもしれないなと思ったりしています。ですけれど美術品を持ちいた作品って結構評判良いんですよね。だから急にまた、さんまさんとか武さんを使った作品にすると「あ~なんだ、またさんまかぁ」なんて思われても辛いので迷ってます。
ですがなかなかいいと思うのですよ。
例えば、ぽつぽつと家族連れが歩きピクニックでもしている二子玉川の河川敷で、さんまさんと、そうですねアインシュタインにしましょうか。物理学者のアインシュタインが並び寝転がって話をしているのです。
さんま「やっぱり土曜の昼間は人が多いなぁ。俺人多いとこ苦手やねん。あんたは?」
アインシュタイン「悪くないと思うよ。人の数が多いほど知の幅も広い。ここにいるみんなで議論すれば何らかの未開の知に辿り着けるかもしれないよ。偶然同じ日に日向ぼっこをしている人間達で知の泉を見つける。そんなことが出来たならば、夕ご飯のテーブルには空っぽのワインボトルが何本も並ぶことになる。知を見つけた喜びに酔い、ワインに酔う。素晴らしい夜が待っているかもしれない」
さんまは陽の光に目を細め、隣で自分と同じように寝そべる髭を生やした老人を見た。手には駅前で買ってきたスタバのカップが大事そうに握られている。
「そんなスタバのカップ持ってアホな事言わんでくださいよ。それよりこれからどうするんです?蔦屋に行きたいみたいやけど」
アインシュタインはストローに口をつけ、カップに貼りついていた固形と液体の間のチョコレートを吸い出す。
「蔦屋に対する興味は大きいよ。でも私はここでもう一杯この『ダークモカチップ フラペチーノ』をここで飲みたいな」
さんまは頭をかき、呆れた声を出す。
「あんたね、それで二杯目なんですよ。しかも一番大きいサイズの。そんなに飲んでたらお腹壊しますって」
「心配はいらないよ。私はここで待ってるから早く買ってきてほしいな」
「えっ、僕が買ってくるんですか? 勘弁してくださいよ~」
「私はこの街の事をよく知らないんだ。だから頼んだよ」
「ったく」
ため息をつき、さんまは立ち上がった。
「じゃあちゃんとここで待っててくださいよ。あんた一人で動いたら迷子になりますからね」
「うん、ありがとうね」
さんまは一人歩き出した。強い日の光に手をかざし、自分を指さす子供たちの間をすり抜けていく。あの老人の喜びを見ることは、悪いことではない。
悪くはない休日の日差しに、さんまは薄く笑った。
五分ほどで書いたので出鱈目な酷さがありますけど、こういった話を書きたい自分もあり、人が待ち望む作品を書きたい気持ちもあり。ですが軽い話には軽いなりの良さがあるんですよね。
さて、次はどんな話にしましょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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2017年8月17日木曜日
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