昨日の記事の続きのような話になりますが、熱を持って小説作成に取り掛かれないようでは小説家への道は厳しいでしょう。ですがその一方で熱を込め過ぎて小説作成に取り掛かると、手直しの際にえらく手間取ることになります。
そのため以前の私は作品への熱を押し殺し、冷静な目を持ち作品制作に当たった時期がありました。
それで結果としては、読み直し後の手直しも少なく済み、手早く順調に作品の完成に至ったのですが、なんとも冷たい小説になってしまいました。
その小説の内容としましては、重い過去を背負った裕福な老人が偶然出会った若者と、丸の内の仲通りで悪戦苦闘しながらもカフェを開き切り盛りしていき、その中で老人の暗い過去が明かされ、その原因と関係のある人との出会いにより老人の重しは取れ、その老人と関わることになった主人公の青年がカフェの開業、経営、老人の苦悩を通して成長していくという話だったのですが、手直しを終えて完成した小説を読み直すと全般を通して冷たさが伝わってくるのです。
暗さなどの陰の冷たさではないのですが、最後には暖かい空気で終わる話なのにも関わら
ず冷めた空気がどうしても作品から感じ取れてしまい、自分の思った読感(これは私の造語
ですが読み終えた時の感想とでも理解してください)を持たない作品を世に出すことも出
来ず、今もその作品は私のパソコンの中に眠っています。
この作品の失敗としては間違いなく、私が作品に対する熱を取り払ったことにあると思い
ます。手直しなどの細かい作業を臆するばかりに、冷めた視点で作品を書き上げてしまった私の失敗でした。
読み直した時に臭いセリフなどがあり顔から火が出るほど恥ずかしい思いをしても、手直
ししなければいけない部分が無数にありうんざりしたとしても、熱を持たずして小説作成
に臨むことは間違いであると私は思います。
小説を書き上げる際には作品を冷静に見通せる目も大事だとは思いますが、やはりそれ以上に大事なのは良い作品を生み出そうという熱なのでしょう。
矛盾する言い方ですが、熱を持ってこそ読者を芯まで冷やすような作品も生み出せるのだ
と思います。
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2017年8月13日日曜日
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