2017年8月12日土曜日
書き上げから読み返すまでの間
新しい話に取り掛かり、調子のいい時なら一月もあれば400字詰め原稿用紙で500ページくらいの長編小説を書き終えることは出来ます。
そしてここからすぐ原稿を読み直し、手直しに入る作家さんもいらっしゃいますが、私の場合は手直しまでに最低でも二週間は開けます。
理由は簡単で、一度作品を書き終えてからその小説から離れている時間が長いほど、自分の作品を客観的に見られるようになるのです。
かつて一月半ほど期間を開けてから原稿を読み直した時は、もう恥ずかしいやら情けない
やらで全ての原稿を破り捨てたくなったこともあります。
結局最初に小説作成に取り掛かる時は気持ちを強く入れ込んでいるため、どうしてもアド
レナリンのような興奮物質が出るようで、もう人様にはとても見せられないような文章な
のです。
読んでいるだけで、自分の熱や上手く見せようという意気込みが伝わってくるんですね。
上手いセリフを言わせようとか、読者があっと驚くような展開に持っていこうとか、ミステリー小説を書いているのに妙に恋愛要素が強くなってしまったりとか、自分で書いたものを読んでいるので当然のことかもしれませんが、もうあらゆる意図が見え見えで吐き気をもよおすことすらあります(本当に)
そのように、新たに制作に取り掛かった作品を初めて読み直す際には、かなり辛い思いをすることが多いのですが、そのように作品の粗が見えるのもある程度の期間、自分の作品から離れていたからなんです。
私は単純な人間なので、書き上げてからすぐに読み直してしまうと「おっ、これなかなかいいんじゃね」「この表現上手いね~」なんてアドレナリン全開で作品に同調してしまいますから。
心を落ち着かせていかに巧みに作品を書き上げようが、最初の原稿にはどうしても粗が残ります。私は水晶玉のように綺麗に整えられた作品よりは、多少は粗の残っているような作品が好みではありますが、さすがに粗が残りすぎていると読者に不快感を与えてしまいますからね。
ですので作品が上手くまとまらないという方は、作品との睨めっこはやめて一度離れてみることも大事だと思います。
そうすることで作品の粗だけではなく、今まで気づかなかった自分の作品の良い点にも気づくことが出来るかもしれませんよ。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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