人物描写は情景描写よりも簡単に考えられがちの様ですが、人物描写の出来により、作品の価値に大きな差が出ます。
実際に小説を書かれた経験のある方は分かると思いますが、人物描写って意外と難しいんですよね。
「自分の頭の中にいる登場人物の特徴を、そのまま全部書いていけばいいじゃないか」と言われる方もいますが、これは正しくないですね。
なぜなら、ある人物が登場した時に、「その老人は身長175センチくらい、体重は60キロ程度のやせ形、白いものが目立つ短髪で、顔には幾重にも重なる皺。上はグリーンのトレーナーに、下は紺のスウェットパンツに長年履き続けたであろう灰色のサンダル。サンダルからのぞく老人の指は血色が悪く・・・」なんて長々と説明口調で書かれては、読者はすぐにお腹いっぱいになってしまいます。
しかしメインとなる登場人物なら、なるべく詳細にその容姿を読者に伝えたい気持ちもわかります。わかりますが、上のような書き方では駄目なんですね。
例えば、老人が登場したシーンでは「見るからに疲れ切った様子の老人」 これくらいにしておきましょう。 このような大雑把な書き方では、読者さんによって受け取り方は違うと思いますが、元気な老人と受け取る方はいないでしょう。
そしてその後で、老人が買い物でもするシーンがあったとして、「キャベツを手に取った老人は背が高くやせ形、自身の容姿に負けないほど着古した緑色のトレーナーを着ている」など、情報を小出しにしていけばいいのです。
そうすることで徐々に、読者の中で登場人物の容姿が形作られていきます。
ですが、やはり書きすぎることは控えた方がいいでしょうね。
人の行動をいかに自然に書き表すことが出来るかが、人物描写のポイントです。
見た目の表現はほどほどでいいですから、その人物の動く姿を文章で描くことに集中しましょう。その登場人物を、いかに人間らしく書いていけるかです。
多くの情報よりも、吐息が聞こえてきそうなほど生々しく動きを描くことが重要です。
シバジョーのつぶやき
昨日は早めに寝ようと思っていたのですが、布団の中で作品の事を考えてしまい、全然寝付けなくなってしまいました。私は睡眠時間が短いと、まともに動けないほどダメ人間になってしまうので、本日の私はボロボロです・・・
こんな時美味しいものでも食べれば元気が出るのですがね~(-_-;)
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