小説を書いていると、描写に動きが無く困ったことはありませんか。
登場人物は動いているはずなのに、自分の書いた文章を読むと、「止まったまま動いている」と感じたことはありませんか。実は私、何度もこの経験があります。
で、描写に動きを出すための方法なのですが、それは・・・
動きを分割して、その動きの結果ではなく、過程を書くことに力を入れる。
これをするだけで、驚くほど描写に動きが出るようになるんですよ 。
描写に動きが出なくて悩んでいる人の多くは、動きの結果を書くことを、急ぎ過ぎているのだと思います。
確かにその動きの結果が、次への繋がりになるのですから、結果を焦る気持ちもわかります。
でもその結果に至る過程をしっかり書くことが大事なのです。
例えば、
A子はティッシュを取った・
これだけでは何の動きもないでしょう。
A子は椅子を引き、細い手を伸ばし、テーブルの上に置かれたティッシュを一枚取った。
これだけでも動きの印象が違いますよね。
ですがここで気を付けなければいけないのが、行動描写以外の余計な情報も付け加えてしまうことです。あまりに情報が多すぎても、読者は読み疲れてしまいます。
A子は真新しい木製のダイニングチェアを引き、涼しげでフェミニンなレースブラウスから細い手を伸ばして、イタリアから取り寄せた楕円形のテーブルに置かれた、ティッシュ箱からティッシュを一枚取った。
これではまた動きが見えなくなってしまいますね。ですので情報を詰め込み過ぎることもNGです。
動きを出したい時には、動きの結果でもその周りの情報でもなく、動きの過程をしっかり書いてやることです。
シバジョーのつぶやき
最近なかなかつぶやけずにいます。そして今日もつぶやかずに去ろうと思います。
でもこれが、つぶやきといえばつぶやきか。
では、私は新作の執筆に勤しみます。
0 件のコメント:
コメントを投稿