http://www.2ko2kora2ko6256.com シバジョーのブログ: 小説に『美学・哲学』は必要か

2017年12月8日金曜日

小説に『美学・哲学』は必要か




   シバジョーのつぶやき

Googleアドセンスに挑戦してみようとseesaaからbloggerにブログの引っ越しをして1週間と少しが経ちました。引っ越しをしてからは怒涛の勢いで、あれもこれもとやってきましたが、取りあえず私の分かる範囲では最低限のことは終わったように思え、ようやく一息ついています。ですが急にやることがなくなったからか、手持ち無沙汰になっています。(先ほど、もう一つのサイトマップの事を知り今少し慌ててはいるのですが)

 眼を血走らせながらGoogleアドセンスの審査へ向けた準備をしている時、にわけの分からない人から非常に心無いメッセージをいただいていたことに気づき、昨夜長文の怒りメッセージを打ち送信しようとしたところ、メッセージを送ることすらできず煮えたぎった長文が無駄になってしまいました。まぁ変な人間と関わらなかったということで良しとしましたよ。しかし何を考えているのかさっぱりです。ブログ移転やブログの改装で大変な思いをしていたとはいえ、多くのブロガーさんに支えられ心地良く作業を進めている時に、水を差し泥を塗りつけるようなメッセージは勘弁して頂きたいものです。恐らく彼はもうこのブログも見ていないでしょうから、この言葉も届かないのでしょうけど。

 話は全く変わりますけど、最近このブログでファッションに関する話をしたくてたまらないです。ですが私の考えるファッション(幅広い概念のファッションではなく、あくまでも服に関して)の話なんかどうでもいいわ、と思われそうですし、そういった個人の主観に基づくファッションの記事を書いてしまってもGoogleさんに嫌われないだろうかと思い、まだ書けないでいます。そんなことで嫌われるとは思いませんが。

 

今日の本題は『小説に美学・哲学は必要か』というお話

多くの作品を書いていると、どこかで必ず自分を映した文章を書いてしまうことがあります。自分を作品の登場人物に思いを乗せることは悪い事ではありません。そうすることで手早く、その登場人物を物語の世界に生きる一人の人間に出来るからです。心情を持たすことにより、表面を撫でただけの人物像ではなく、読者に肌の暖かさまで伝わるような登場人物を生み出せる時もあります。しかし、そんな登場人物の心情には少なからず作者の影が反映されてしまいます。
 
 
 

 ですがこれはなかなかに難しいものでもありまして、意図して自身の心情を登場人物に与えようとすると、物凄く不格好な人間になってしまいます。手足が異様に短く、胴体が180㎝もある様な人間を作品の世界で歩かせているような、まるで現実感の無い登場人物になってしまいます。

 それに自身の美学哲学を意図的に与えてしまうと、その瞬間に物語は完全に独立した世界観ではなく、自身の言いたいこと思うことを述べ、それを証明するための一つの道具となり果ててしまいます。そんな作品では読者に最悪の誤読感を持たせることになってしまいます。

ですので自分の絶対的な考え。例えば「人はこうあるべきだ!世界はこうあるべきだ!」などという考えは、小説家ならば自身の中に秘めて作品には出すべきではないと思います。

 

 しかしそういう考えなどを全て取っ払ってしまっては、作品がスカスカになってしまうことも事実です。生きている人間は誰にでも少なからず「美学・哲学」というものを持っているはずなのです。例え個人個人がそういったものと認識していなくとも、何らかの考えは必ずあるはずです。そしてそういった人間の心情や行動を書き起こすときには、彼らにも個々の考えを持たせることが重要になってきます。いくら細部まで登場人物の姿形を考えそれを分に起こしたとしても、その人を人と成す内なる考えを持たせなければ、その登場人物はヒラヒラの薄っぺらい人間になってしまいます。

 しかし先ほど書いたように自身の考えを詰め込み過ぎてしまうと、見るも無残な…違いますね、読むも無残な不格好な人間になってしまいます。作者や作品名はあげませんが私はそういう作品をいくつも知っています。もちろんその逆も。

ですので作品を書く上では「美学・哲学」の適度な扱いが重要になってくるということです。

 

※矛盾すると思われるかもしれませんが、私は巨大な「美学・哲学」を持つキャラを出すことは悪いとは思いません。むしろそいったキャラは面白くて好きです。ただ作者自身の持つ尊大で凝り固まった「美学・哲学」をそのまま映し出した登場人物は間違っていると思いますし、嫌悪しています。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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